音楽って素晴らしい♪

 音楽だけのことを綴っているわけではありませんが、音楽の素晴らしさが伝えられたらと始めました。大きく路線が変わることもしばしばですが、どうぞ宜しくお願いします。

2004年10月

連続烈震の恐怖 新潟からの報告 《下》

 原因特定、まだまだ遠く…

 阪神大震災をはるかに上回る加速度が記録され、直下型地震の怖さをみせつけた新潟県中越地震。では、この揺れを引き起こした活断層はどこに…。大学や学会などの多くのチームが、地震直後から被災地で調査を進めているが、“犯人”はまだ特定されていない。

 「地表に顔を出すことなく、今後も繰り返し悪さをする可能性がある」

 この地域の活断層について、東大地震研究所の佐藤比呂志教授はこう評する。調査をはばんでいるのが、新潟平野南部を覆う暑さ6キロもの分厚い堆積層だ。

 起伏にとんだ日本列島の中でも特徴的な地形が、今回の震源域一帯にはある。細長く盛り上がった丘陵が波板のように連なる「活褶曲(しゅうきょく)帯」がそれだ。衛生写真ではナマコが数匹並んだように見えるこの一帯の下で、何が起きたのだろうか。

 佐藤教授によると、ここでは2千万~千7百万年前、地球を殻のように覆うプレート(岩板)が東西方向から引っ張られた影響で巨大なくぼ地ができた。そこに積もったのが現在の堆積層。

 5百万~3百万年前になると、今度は岩板が逆に動き、堆積層は両側から押し縮められて活褶曲となった。いわば、地表にしわがよるこの過程で、堆積層やその下の岩板にできた無数の“傷”が活断層だ。

 「堆積層がこれだけ厚いと、断層が動いても吸収されてしまう。地表に断層が現れなくても不思議はない」と佐藤教授。24日に現地調査をしたが、活断層が動いた証拠は発見できなかった。

 別のグループが、震源近くの小平尾(おびらお)断層で隆起などを見つけたが、ごくかすかなもので、地震断層とはまだ断定されていない。

 堆積層は地球の歴史からみればまだ若く、完全な岩にはなっていない軟弱な地盤。規模が小さな地震でも揺れを増幅しやすいとされる。

 地震だけではない。堆積層は手でつぶせるほどの軟らかさで、水分も含みやすい。産業技術総合研究所活断層研究センターの粟田康夫・研究チーム長は「被害拡大を招いた地滑り多発の大きな原因にもなっている」。

 余震の発生分布からは、新潟県中越地震の影響で他の断層帯が活動を始める兆候はみられない。ただ、佐藤教授は「数十年のスケールで見れば、関連してくる可能性はある。従来の評価法では、今回のような地震を生む活断層の特定は難しい。新しい方法が必要になるかもしれない」と指摘している。。。

 結局はこれでは予知ということにはならないみたいで、やはり揺れなければわからない?それでは遅過ぎるんだけどなぁ。。。一体どれだけの犠牲を払えば災害予防に繋がるのだろう。。。余りにも計り知れない数値になりそうな。

 被災者の安全を第一に 震災時の首長3氏提言

 発生から4日目の26日、新潟中越地震の被災地では、避難が十万人を超え、各自治体は被害の把握や復旧に向けた準備などに追われた。1995年の阪神大震災当時、被災地の自治体トップだった三氏に非常時の行政のあり方を聞いた。

 「限られた情報と人員の中で多くの施策が迫られるが、被災者の安全確保を最優先課題として行政機能を集中させる必要がある。その場合、情報開示と確信を持って政策を進める姿勢が重要だ」と話すのは、前兵庫県知事の貝原俊民氏。

 県などによる住宅準備が間に合わなければ、被災者が自分で住宅を確保するための現金を支給するべきだと提言。「行政の役割は、やがて自立する被災者の主体的努力をバックアップするものと考えなければならない」

 芦屋市長だった北村春江氏は当時、避難所を回り、被災者との対話を心掛けた。

 「『全国から支援が届き、行政は復旧に全力をつづけている。だからあなた方は孤立していない』と見える形で“安心”を与えることが行政の大きな役割。被災者の不安やいら立ちを受け止める役目も果たさなければならない。大変だが頑張ってほしい」と期待する。

 西宮市長を勤めて居た馬場順三氏は「物資やボランティアの配置を効率的に行うため、幹部のこまめな情報交換が重要。今後、職員自身の健康管理も大きな問題になる。特定の職員に負担を集中させないためにも絶対必要だ」と話している。。。

連続烈震の恐怖 新潟からの報告《中》

 10月26日付の新聞には更に。。。無線まひ 情報網途絶 山間部“陸の孤島”に
山古志村 本格復旧は春以降
などというタイトルが。

 新潟県中越地震で、約2千人の住民全員に避難指示が出た山古志村。震度6強の大地震に震源地近くで襲われ、交通や通信が途絶し、“陸の孤島”に陥った。村には地震発生から約6時間も県と連絡が取れず、被害状況も把握できなかった。山古志村の「孤立」は、山村の地震対策の課題を浮き彫りにした。

 「24日午前零時過ぎにやっと県庁に連絡できた」。山古志村の長島忠美村長は25日、県庁で知事に支援を要請した後、記者団に打ち明けた。

 土砂崩れで道路が至るところで寸断され、村内は行き来不能に、停電し電話も使えなくなった。固定アンテナの破損で、携帯電話もほとんど通じない。停電で暗闇に包まれた村の助けを求める声はどこにも届かなかった。

 県は人工衛星を使った防災行政無線を市町村との間で整備。しかし、山古志村では庁舎が激しく揺れ、防災無線は機能しなかった。県にとっては、途切れながらもつながる村長の携帯電話が被害状況をつかむ唯一の情報源だった。

 ほかにも自家発電施設などがない、7、8町村と連絡が取れなかったことが判明し、大口弘人・県危機管理監は「電話は通じないし携帯も駄目。ただ防災無線意以外でも探せば何かあるはず。手段を考えないといけない」と話した。

 山古志村は面積約40平方キロ。標高200~500mの丘陵に14の集落が点在する。「闘牛と錦鯉のむら」をキャッチフレーズに、豊かな自然をPRしてきた。昨年放映されたNHKの朝の連続テレビ小説「こころ」の舞台になり知名度を上げた。

 一年の半分近くを雪に閉ざされ、昔は「病人を運ぶこともできず、医者に来てもらうこともできず、むざむざ死んでいくのを観ているしかないことさえあった」(山古志村史)

 このため隣接市町村と通じる道路は生命線で、第二次大戦をはさみ、村人だけで14年かけて掘った隧道(ずいどう)はドキュメンタリー映画にもなった。

 長島村長は25日朝、ヘリコプターで初めて村全体の被災状況を見た。「壊滅状態。すべてのインフラと村人の財産がいっぺんに失われた」

 県道路管理課の幹部は「航空写真で見る限り、数百m規模の土砂崩れがあちこちにある。一ヶ所直すのに何十億円かかるか分からない」と復旧の先行きに表情を曇らせた。

 村は豪雪地帯で、本格的な復旧工事は春以降になる。避難した村人が故郷に戻れるのは、雪解け後になるかもしれない。

 また、軟らかい地層 地滑り拡大 台風の雨も影響か として。。。

 地滑りで削られ、茶色の土がむき出しになった山肌。土石流の跡ー。新潟県中越地震から3日目の25日。被災地の状況を、産業技術総合研究所活断層研究センター(茨城県つくば市)の粟田康夫研究チーム長に共同通信ヘリで上空から検証してもらった。

 大きな被害が出た同県山古志村では、山の斜面が平坦になる棚田や集落の周辺で、あちこちに地滑りの爪あとが。土石流となって川に流れ込んだところもあった。

 粟田さんは「荒谷層と呼ばれる、海底の泥が固まった泥岩でできた地域が今回の震源と一致している。この軟らかい地層の近くで地震が起きたため地滑り被害が拡大したのだろう」と指摘した。

 山の一部が地滑りで崩れてできた地形を「地滑り地帯」と呼び、新潟県のこの辺りはその代表例。地盤はもともと水を多く含んでいるが、台風や秋雨前線による雨で、水量が増えたことが影響した可能性もあるという。

 「近年、地滑りによる被害をもたらした地震はなかった。今回は、地滑りが人の生活する土地を奪った、これまでにない地震だ」と粟田さん。

 地滑り地帯は、日本海側のほか四国の山間部などにも多く、粟田さんは「地震があれば、今回のような被害はほかの地域でも起こり得る」と注意を呼び掛けた。

 地震を起こした断層を探し、震源付近のほか、その西側にある長岡平野西縁断層帯、南東部に当たる六日町断層の一部か、その近くの断層による地震とみられるが、現時点では分からない」と話した。

 原因がわからなければ予防も出来ないけれど、何とか次に起こる被害を食い止めるためにも何とか。。。と願って止まない。。。

新幹線の耐震、限界露呈として。。。

 必死で椅子つかむ運転士 時速200キロに未知の揺れとして、新潟烈震の恐怖 新潟からの報告 《上》なる記事を10月25日付新聞で見つけましたので。

 東京発新潟行きの上越新幹線・とき325号は、順調に定刻運転を続けていた。時速200キロ。長岡まであと約8キロの地点に差し掛かったとき、運転士は突然横からの烈風に新幹線が吹き上げられたような大きな揺れを感じた。「地震だ」。とっさにブレーキハンドルをいっぱいに押し込み、非常ブレーキを作動させたのと同時に停電し、室内灯が予備灯に切り替わった。23日午5時56分。新潟中越地震の発生だった。

 直後に新幹線を襲ったのは、体験したことのない強烈な振動。運転士は席から放り出されそうになり、必死で椅子につかまって耐えた。新幹線が1964年に開業して以来、初めての営業運転中の脱線。非常ブレーキ作動から約1分10秒、2.5キロを走行して停止するまで振動は続いた。

 客席で151人の乗客らは「とんでもないことが起こった」と恐怖が沸き上がった。後方の1号車から4号車までは非常灯も消え、1号車は約30度傾き、床に立つのも困難だった。先頭の10号車では、扉の向こうから乗務員が何度も「そんなの分からないよ」とやりとりする声が聞こえ、不安が募った。

 東京のJR東日本本社。「新幹線脱線」の情報は衝撃的だった。脱線情報から、長い「状況確認」の時間が続いた。

 当初の情報は「十両編成のうち、1号車と9号車だけが脱線」。だが、正式な記者会見までの間に判明した情報は「脱線は十両中八両」。この事実が明らかにされた瞬間、報道陣は「エーッ」とどよめき、何人もの記者が速報に駆け出した。

 地震計を張り巡らし、備えは万全なはずの新幹線を襲った直下型地震。「(地震計が感知してから)1秒も2秒もない。瞬時ですから」とJR東日本の常務は話す。

 「これまで地震での脱線は起きず、それなりの自信はあった。だが阪神・淡路大震災級の地震が起きても絶対脱線しない、なんてことは誰も思っていない」と鉄道関係者。現実となった新幹線脱線は“敵”の巨大さを見せ付けた。

 微動で列車制御 停止前に地震到達

新潟中越地震で十両編成のうち八両が脱線した上越新幹線下り「とき」。JR各社は地震発生の際、地震の初期微動(P波)と主要動(S波)の時間差を利用し、列車を自動的に止めるシステムを構築してきた。

 しかし今回のようにP波とS波がほぼ同時に来る直下型地震の場合、列車が停止する前に地震が到達してしまう。直下型対策に取り組む技術陣の苦悩は深い。

 JR東日本によると、約30度傾いた最後尾の1号車は右の上り線側に脱線していた。このため高架橋から落下するという被害は免れたが、そこへ上り列車が差し掛かれば、列車同士の衝突という最悪の事態も起こり得た。

 脱線した列車は地震発生時、時速約200キロで走行していた。非常ブレーキがかかってから列車が停止するまで約70秒。揺れる前には止まっていなかった。

 2001年の芸予地震(震度6弱)、昨年の宮城県連続地震(震度6強)で、新幹線の列車脱線は起きなかった。どのような揺れならば走行している列車が脱線するのか、科学的には完全に解明されていない。

 今回はレールを固定する装置の損壊やレールの損傷が見つかった。これが原因で脱線したのか、脱線した車両が通ったために壊れたのかについて、JR東日本常務は「何とも言えない」と話している。。。

 砂上の楼閣みたいな話?乗客全員が助かったのは奇跡に近いことだったのかな?

21世紀の針路というコラムに。。。

 生命科学は人類を幸福にするか どこまで許される「人間の領域」と題して、客員論説委員の河合雅雄氏が10月25日付新聞で述べて折られましたので。。。

 遺伝子組み換え、臓器移植、生殖技術、ES細胞、クローンなど新しい技術の開発や発見が相次いで発表される。それらの有用性や夢が語られることが多いが、本当に人類を幸福にするものなのかを慎重に検討すべきで、決して急いで実施すべきではない。最近の話題を取り上げる。

 凍結保存した亡父の精子で母親の卵子を体外受精させ、その卵を母親の子宮に戻して生まれた男児を亡父の子と認知するかどうかの裁判で、高松高裁は一審の判決を逆転し、夫の子として認知する判決を下した。

 「人工授精で認知請求が認められるためには、父との間に自然血縁的な親子関係が存在することに加え、懐胎についての父の同意が存するという要件が必要であり、それで十分である」というのが判断の基本であるが、この文だけでは多くの問題をのこしている。例えば、ここでいう「父」とは何を指しているのか。

 追いついていない法

 文化人類学では、通常「父」を三つのカテゴリーに分ける。

 ?生理的父親。精子の提供者のこと ?ジェンダー(生物学的父親)。女性を妊娠させ、その子の父親であるとコミュニティーの成員から認められている男性 ?ペイター。 その子の父親として制度的(法的)に確定される男性。

 通常、結婚を通じてこの三つを併せ持つ男性を父と言っている。

 この裁判官も、この観点から父と言っているのであろう。

 しかし、父親をめぐる時代的背景は、非常に複雑化している。現在は、この三つのカテゴリーがばらばらに独立して機能しかけていることだ。特に混乱を招く原因は、?のカテゴリーが急速に現実化しだしたことだ。夫は要らない、子どもだけがほしいというケースが一例だ。

 エスカレートすると、精子バンクから気に入った精子を購入し、子どもを持つことになる。アメリカでは、ノーベル賞受賞者や有名俳優の精子は特に高価だという。ブロンド、青い目、高身長のハンサムなど、まるでブランド品かペットを買う気分である。そして、今回のように、死者を父親と認定する。といった判決で下されるようになった。

 婚姻や親子認知に関する法律は、伝統的家族の存在を前提にし、生殖医学が発達する以前に作られたものだ。死者を父と認知するかどうかといった問題を裁くには、どだい現在の法律では無理なのだ。とりあえず、現在の法律が適用できない生殖技術による出産、あるいはもっと広く生命科学の成果の実用化を禁止し、法整備を固めるべきであろう。

 過日、クローン胚の研究が生命倫理専門調査会で承認された。3年間の審議の結果、結論がでないと、採決によって容認した。20人の委員中、賛成10人、欠席の5人が反対すれば会長採決になっただろう。このような重要な問題は、強行採決という方法をとるべきではない。「自制と引き返す勇気を持て」とクローン胚研究についての神戸新聞の論説(6月25日)に、賛成委員のすべてが素直に耳を傾けてほしいと思う。

 誰が子の権利を守る

 受精卵診断による男女産み分けなど、生殖技術は既成の倫理や法を超えて進化していく。この場合、いつも置き去りにされているのは、子どもの側の立場である。「子どもをうみたいという権利に応えねばならない」と人工授精を行う医師はいう。しかし、これらはすべて親の希望に応えるということでしかない。

 そうして生まれ出た子どもの権利は、だれが守るのか。死者の父を持った、試験管の中で生まれた、アメリカのように母親の好みで購入した精子を使って生まれた…などで出生した子どもが、大きくなって出生の秘密を知ったとき、受ける衝撃は計り知れない。

 生殖技術による出産は、どんな場合でも生まれ出る子どもの人権や立場から考えることが大切である。この種の問題が発生したとき、いつも子の問題が軽視されていることを指摘したい。(かわい・まさお=兵庫県人と自然の博物館名誉館長)

引き続き惨禍?として。。。

 情報把握

 被害が深刻な地域ほど、外への「SOS」が発信できない。阪神・淡路大震災でもそうだった。

 22日も、水没した地域での救助活動が続いた豊岡市。市役所二階の災害対策本部は、住民からの電話が鳴り続けた。徹夜の職員の表情に、疲れがにじむ。

 同市は京都府向日市と災害応援協定を結んでいる。「21日に豊岡に電話をしたが、まだ応援要請はない」と向日市豊岡市の職員は「応援を頼む暇ももったいないくらい」と漏らした。

 高齢者や障害者など、いわゆる、“災害弱者”の情報は特に伝わりにくい。豊岡市では22日、77歳の妻と暮らす78歳の夫が、自宅二階で亡くなっているのが見つかった。

 同市高年福祉課の山下義人課長は「22日朝までは、避難所の食糧調達に忙殺された。“本業”では、断片的にしか対応できなかった」と話す。22日午後から、ようやく課員が独居高齢者の訪問を始めた。「しかし、行政にも限界がある。ボランティアの人に期待しているんです」

    ◇

 21日から浸水地域の片付け作業が本格化した洲本市では、ボランティアセンターの電話が鳴り止まない。大半が「手伝いに来てほしい」という住民の切実な連絡だ。

 洲本市物部の主婦は「手伝ってほしいけど、淡路は高齢世帯ばっかりやから」。

 洲本市災害対策本部には、明石市から毛布などが届いているが、配布できていない。「避難所の対応などでてんてこ舞い」と中川勝喜課長。

 22日からボランティアの受け入れを始めた西脇市でも、人手は不足。一人暮らしの自宅で、家財道具を運び出していた同市南旭町、芦田義雄さんは「お金より食料より、人手がほしい」と腰をさすった。

 豊岡市中心部では22日朝、ようやく水が引き、住民が後片付けを始めた。作業をしているのは若い世帯が目立つ。市内の避難所では家族連れが減り、次第に高齢者の姿が目立ち始めた。

 高齢化が進む地域を襲った今回の水害。ボランティアの力は必要だが、受け入れスタッフが圧倒的に足りない。兵庫県社会福祉協議会などは22日、豊岡、洲本市に職員7人を派遣。今週末から、各地でボランティア受け入れが本格化する。。。

 また、地盤沈下で被害拡大のタイトルも見逃せなかったので。。。

 台風23号で広範囲にわたって水没した豊岡市の一部が過去25年間に約43センチも地盤沈下していたことが22日、分かった。冬季の積雪を溶かす消雪装置用に地下水をくみ上げていることなどが原因の一つとみられる。専門家は「激しい地盤沈下が被害拡大につながった面もある」と指摘、地下水のくみ上げを制限するなど対策が必要という。

 豊岡市で今回、床上浸水被害があった桜町には標高の変化を調べる水準点があり、以前は国土地理院が、現在は同市が測量を続けている。それによると、1978年から2003年までの25年間に42.87センチも標高が低くなっていた。全国的にみても、ハイペースの地盤沈下という。

 兵庫県豊岡土木事務所によると、市内の剣道では地下水を消雪装置に使用。雪が積もるとセンサーでスイッチが入り、降雪の間、継続して放水しているという。

 豊岡盆地の地質を調査したことのある県立兵庫大の前田保夫客員教授は「地下水をくみ上げることで地盤が縮まり、沈下したのだろう」と分析。浸水被害の拡大については「地盤が下がれば海抜0メートルに近づくため、浸水が起きやすくなり、水はけも悪くなる」とする。

 かつて大阪市でも工業用水のくみ上げで地盤沈下が進んだが、「地下500メートルより浅い部分でのくみ上げを禁止したため止まった」と前田教授。「豊岡でも同様の制限をするとともに、地盤沈下を考慮に入れた治水対策が必要」と強調する。

 また、円山川の整備計画を策定する「円山川流域委員会」委員長で、岐阜大の藤田裕一郎教授も「豊岡盆地は暑さ30~40mもの軟弱地盤があり、沈下しやすい」と説明。ただ、「堤防を高くすれば重みで直下の地盤が沈み込み、かえって地盤のバランスが崩れる恐れもある」と対策の難しさも指摘している。。。
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