こんな見出しを発見したのは、11月21日付け地元紙のくらし欄。『ロコモティブ症候群』などという言葉も。そのまま引用させていただきます。
『整形外科の分野で「ロコモティブシンドローム(症候群)」という概念が注目を集めている。ロコモティブは、骨や関節、脊椎など「運動器」のこと。これらの障害によって要介護の状態になる危険性が高まった状態をこう呼んで、効果的な予防につなげていこうと、日本整形外科学会(理事長・中村耕三東京大教授)が啓発活動を開始。今年5月には専門医らによる「日本ロコモティブシンドローム研究会」もスタートした。広く知られているメタボリック症候群のように「ロコモ防止」の機運が盛り上がるか。
「そのままにしておくと、運動器不安定症になる危険性が高い」。ロコモティブシンドロームについて、江戸川病院慶友人工関節センター(東京都江戸川区)の泉田良一センター長はこう説明する。
運動器不安定症は、高齢化でバランスをとる能力や移動する能力が低下し、転倒の危険性が高まったり、寝たきり、閉じこもりになりやすくなったりする状態。要因として骨粗しょう症、また・ひざの変形性関節症、脊椎の変形、さらにこれに伴う神経障害などが挙げられる。
一方、ロコモティブシンドロームは不安定症よりは広い概念で、高齢者特有の病気といった年齢の枠はないという。
「高齢者QOL(生活の質)を損なう大きな要因である寝たきり、要介護を防ぐために、運動器障害の予防を強く打ち出したのがロコモティブシンドロームの考え方だ」と、泉田センター長。
現在、運動器不安定症は、1、目を開いた状態で、片脚で15秒未満しか立っていられない 2、いすから立ち上がって3メートル先の目印を回り、再びいすに座るテストで、11秒以上かかるーのいずれかに該当することなどで評価している。
日本整形外科学会は今後、運動器の健康をチェックできる簡単なテストや、効果的な予防法の開発などに取り組む方針。
「今の日本では、お年寄りが亡くなる前に、寝たきりや閉じこもりとなる“療養人生”が平均6年ほどある。この期間をどれだけ短くして健康寿命を延ばすことができるかが課題だ」。泉田センター長は、症候群提唱で予防の取り組みが進むことに期待している。』
88歳になって半年余りを過ぎている母がまさにこの状態。人工股関節を入れ換える手術を昨年、何と2度に亘って行ったのに、まだ思うように動けないでいる。
玄関を入ると、実は尿の匂いが充満している。特別養護老人ホームさながらの匂い。母は薬のせいか、かなりオシッコが近くなったのを悩んでいた。思うように直ぐには身体を動かせないために、紙オムツを使用しているようだ。その処理をどうしているのか、私は知らない。
手術を勧めたのは。。。?と言われても、正直、あのレントゲンフィルムを見せられたら、手術を拒むわけにはいかなかった。でも、1回目の手術後、頻繁に脱臼するのを不安がった母のために、再手術となったもの。
正座さえできないし、痛みは取れないしで、母は夜も眠り難いようで、何とか痛みだけでも取れたら。と薬も結構きついのを服用しているようだ。医師の指示があってのことだけど、主治医は「動かせ」。理学療法士は「動かさない方が」。これでは一体どうしたら良いのかわからない。診察室へ入るときのみ松葉杖を使って、後は兄の車椅子介助付。
気がしっかりしているので、声だけは元気だけど、この先、一体どうなってしまうのだろう。母自身、母親は46歳で、父親は55歳で他界している。高齢者の介護というのは本当に先が見えなくて、希望が持てるのだろうかと思う。せめて、正座だけでもできるようにならないのかなぁ。
『整形外科の分野で「ロコモティブシンドローム(症候群)」という概念が注目を集めている。ロコモティブは、骨や関節、脊椎など「運動器」のこと。これらの障害によって要介護の状態になる危険性が高まった状態をこう呼んで、効果的な予防につなげていこうと、日本整形外科学会(理事長・中村耕三東京大教授)が啓発活動を開始。今年5月には専門医らによる「日本ロコモティブシンドローム研究会」もスタートした。広く知られているメタボリック症候群のように「ロコモ防止」の機運が盛り上がるか。
「そのままにしておくと、運動器不安定症になる危険性が高い」。ロコモティブシンドロームについて、江戸川病院慶友人工関節センター(東京都江戸川区)の泉田良一センター長はこう説明する。
運動器不安定症は、高齢化でバランスをとる能力や移動する能力が低下し、転倒の危険性が高まったり、寝たきり、閉じこもりになりやすくなったりする状態。要因として骨粗しょう症、また・ひざの変形性関節症、脊椎の変形、さらにこれに伴う神経障害などが挙げられる。
一方、ロコモティブシンドロームは不安定症よりは広い概念で、高齢者特有の病気といった年齢の枠はないという。
「高齢者QOL(生活の質)を損なう大きな要因である寝たきり、要介護を防ぐために、運動器障害の予防を強く打ち出したのがロコモティブシンドロームの考え方だ」と、泉田センター長。
現在、運動器不安定症は、1、目を開いた状態で、片脚で15秒未満しか立っていられない 2、いすから立ち上がって3メートル先の目印を回り、再びいすに座るテストで、11秒以上かかるーのいずれかに該当することなどで評価している。
日本整形外科学会は今後、運動器の健康をチェックできる簡単なテストや、効果的な予防法の開発などに取り組む方針。
「今の日本では、お年寄りが亡くなる前に、寝たきりや閉じこもりとなる“療養人生”が平均6年ほどある。この期間をどれだけ短くして健康寿命を延ばすことができるかが課題だ」。泉田センター長は、症候群提唱で予防の取り組みが進むことに期待している。』
88歳になって半年余りを過ぎている母がまさにこの状態。人工股関節を入れ換える手術を昨年、何と2度に亘って行ったのに、まだ思うように動けないでいる。
玄関を入ると、実は尿の匂いが充満している。特別養護老人ホームさながらの匂い。母は薬のせいか、かなりオシッコが近くなったのを悩んでいた。思うように直ぐには身体を動かせないために、紙オムツを使用しているようだ。その処理をどうしているのか、私は知らない。
手術を勧めたのは。。。?と言われても、正直、あのレントゲンフィルムを見せられたら、手術を拒むわけにはいかなかった。でも、1回目の手術後、頻繁に脱臼するのを不安がった母のために、再手術となったもの。
正座さえできないし、痛みは取れないしで、母は夜も眠り難いようで、何とか痛みだけでも取れたら。と薬も結構きついのを服用しているようだ。医師の指示があってのことだけど、主治医は「動かせ」。理学療法士は「動かさない方が」。これでは一体どうしたら良いのかわからない。診察室へ入るときのみ松葉杖を使って、後は兄の車椅子介助付。
気がしっかりしているので、声だけは元気だけど、この先、一体どうなってしまうのだろう。母自身、母親は46歳で、父親は55歳で他界している。高齢者の介護というのは本当に先が見えなくて、希望が持てるのだろうかと思う。せめて、正座だけでもできるようにならないのかなぁ。