『夢舞台再起の第九』と題して、豊中の江口さん妻後押し、ソリストデビューこおんな素敵な記事を見つけましたので、紹介させてください。

 『阪神・淡路大震災の復興祈念コンサート『第九in芦屋』が5日、芦屋市の芦屋ルナ・ホールで開かれ、大阪府豊中市で被災した江口輝博さんがテノールのソリストとして舞台デビューを果たした。震災で一度は声楽家の道をあきらめながら、妻の後押しで再起した声楽家が、歓喜の歌声で聴衆を魅了した。

 コンサートは同市のNPO(特定非営利活動法人)芦屋芸術村の主催で今年3回目。芦屋フィルハーモニー管弦楽団など大半が震災を経験したという150人が出演し、ベートーヴェン交響曲第9番を合唱した。

 高校時代にテレビで第九の合唱を見て、「自分もあの舞台に立ちたい」と声楽家を志した江口さんは、音大を卒業した後、福祉の仕事をしながらレッスンを続けていた。震災当時は音大大学院の進学に向け準備中だったが、豊中市の自宅が半壊。仮設住宅に入居するなど暮らしが一変し、歌い続ける余裕をなくした。

 その後、1997年に結婚。子どももうまれたが、声楽家になる夢は捨て切れなかった。そんな夫の思いを知った妻の美智代さんに、「もう一度頑張ってみたら」と背中を押され、昨年5月、レッスンを再開した。

 コンサートでは、管弦楽団の演奏が止んだところで、江口さんが伸びのある歌声で独唱。最後は150人の合唱と演奏で最高潮に達した。

 盛大な拍手を受けた江口さんは「震災から丸10年を前にやっとスタートラインに立てた」と感無量の表情。「これからも被災地を勇気付ける歌声を届けたい」と目を輝かせた。(安藤文暁)』

 声楽家になること。。。そんな夢を奥様が後押しされる。なかなかできることではないと思う。先々のことが心配だから。それでも、勇気を振り絞って決心されたお二人。『被災地を勇気付ける歌声』。。。是非とも響かせ続けて欲しい。