3日付地元紙のくらし欄の下に、神戸市で13日に公演されるピアニスト・弓張美季さんのことが紹介されていましたので、そのまま引用させて頂きます。

 『シューマン、リスト… 作曲家の思いに共感

 神戸出身のピアニスト弓張美季が11月13日、神戸文化ホールでリサイタルを開く。9歳で家族が渡独して以来、海外で生活するが、神戸では毎年のように演奏会を開催。

 「海と山があって大好きな町で、2百パーセントの自分がだせるように集中したい」と話している。

 今回はシューマンの「幻想小曲集」、プロコフィエフ「シンデレラ」、リスト「スペイン狂詩曲」などを弾く。

 「いつもそのときに練習し、挑戦してみたい曲を選んでいる。シューマンは大好きなのでほぼ毎回。彼の作品は、幻想と現実を行き来するように表情が変化するが、そこに意味があり、奥が深いところが魅力的」

 ニューヨークのジュリアード音楽院、ロシアのサンクトペテルブルグ音楽院などで学んだ。2003年までの2年間暮らしたロシアでは、今回取り上げる「シンデレラ」のバレエ公演を何度も見た。「冷たさの中に情熱を秘めた音楽にひかれた」と思い入れは強い。

 現在はウィーンを拠点に活動。リストの母親ハンガリーへ足を延ばすこともある。

 「リストゆかりの場所を訪ね、現地の人がリストの曲を弾くのを見た。作曲家をはぐくんだ文化や環境に触れ、曲のイメージを膨らませている」

 「作曲家が曲を通し、伝えようとした思いに共感し、お客さんが作曲家と会話している気分になれるような演奏をしたい」

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 午後6時から、前売り3千円。神戸文化ホール 電話078・351・3535
                                       (佐藤由里)』

 かのフジコ・ヘミング氏は、よく『歌うように』という表現をされる。本当に素晴らしい演奏というのは耳にも心地良く響くもの。どうぞ、素敵な演奏会となりますよう。。。