何か目を疑いたくなるようなタイトルを見つけてしまったのは今日付け地元紙の総合欄。『開放路線、急成長の裏で』とか、『拝金主義とモラル低下』とか、『ペットフードや練り歯磨きなど 中国製「危険商品」続々』 と怪しい文字が並んでいる。そのまま引用させていただきます。

 中国産の有害原料を含んだペットフードやせき止め薬による事故が各国で相次ぎ、米政府が現地査察を要求、中国製練り歯磨きも使用しないよう消費者に警告するなど、食品の“中国脅威論”が一気に強まってきた。風圧をかわすため中国政府は管理強化などの対策に躍起だ。しかし、問題の根は改革・開放路線でまん延した拝金主義による製造者のモラルの低下や、企業と癒着した地方政府の腐敗にあり、根絶は容易でない。

 偽物天国

 「農民が稲を植えたが芽が出ず、服毒自殺をしたが死ねなかった。助かったことを喜んだ妻と祝いの酒を酌み交わしたら2人とも死んだ」

 しばらく前に中国ではやった小話だ。稲も薬も酒も偽物だったというのがオチ。コメ、薬、酒の偽物は実際にはんらんしており、笑えない。

 海外で問題化し急速に関心が高まったが、中国では数年前から食品や医薬品の事故は日常茶飯事。中国の国際化が進んだ結果、ようやく光が当たったのだ。
 
 パナマのせき止め薬が問題化する直前の4月23日、胡錦濤国家主席は自ら「食の安全性」に関する専門家を招いた党政治局勉強会を開催しており、指導部の危機意識は強かった。輸出管理強化策などを早々に打ち出したのもこのためだ。

 心の荒廃

 だが管理強化は対症療法にすぎない。食の研究家で東京在住の陳恵運さん=上海出身=は「もうかりさえすれば手段を選ばないという今の中国の金銭至上主義、心の荒廃こそが問題」と憂慮する。自著“わが祖国、中国の悲惨な真実”でもモラルの低下が食品事故の背景にあることを警告してきた。

 中国は文化大革命で儒教などの伝統的価値観が破壊された。続く1970年代末から始まった故○小平氏による改革路線では、ルールが確立しないまま市場経済に突入、無秩序な拝金主義を招いた。その結果、食品に限らず偽物が社会にはんらんした。ブタの廃棄物でつくった肉まん、下水から抽出した油で揚げたパン、髪の毛を混ぜた偽しょうゆ・・・。例を挙げればきりがない。

 「中国政府は事件を高度に重視しており、調査班を工場に派遣した」

 パナマで約100人が死亡したせき止め薬の問題では、食品安全などを担当する中国の検疫当局が5月31日に緊急記者会見。「医薬品には使えない代用グリセリンだと購入側に説明していた」として中国企業に責任はないと反論した。しかし中国から出荷時の包装には「グリセリン」とうその表示をしていたことも明らかになった。

 庶民が犠牲

 「地方政府は工場と癒着して利益を得ているから十分に取り締まれない」と陳さんは、役人の腐敗も問題の背景にあると指摘する。

 「昔は輸出品には厳格な検査があったが、今は検疫当局も企業と癒着しており、危険な製品が海外へ流出しやすくなっている」と分析する。

 「自分の息子には外国製の粉ミルクを使っているわ」

 2004年には粗悪な偽粉ミルクで乳児12人が死亡した事件があったが、ある中国の外交官はこう打ち明ける。富裕層は「安全な食品」を買える。中央や地方の政府高官には、安全な食物を栽培する専用の田畑がある。危険な食品の最大の被害者は一般庶民だ。

 2001年には“プラスチックで光沢をつけた毒コメ”が問題になったらしい。広大な国の話だから監視の目が行き届かないとしても、古革靴を煮て牛乳を造るだなんて発想は一体どこからくるのだろう?

 大気汚染のことだって心配だから、自分の口に入るものは自分の手で。ということでしか防ぎようがないのかな?心無いほんの一握りの人の悪さのせいで真面目に生産活動をしている人にまで影響が出てしまう。これでは真面目にやってる方がバカを見る。